【World】ニュージーランド総選挙2017!【News】
ニュージーランドでは9月23日土曜日、選挙の投開票が行われました!
ワーホリであるわたしにはもちろん投票権などないのですが(笑)、永住権があれば日本人であっても投票することが可能になります。
でも投票権利がないとはいえ、やっぱり今住んでいる国のことですから気になりますよね~!
さて、その投票結果ですがどうなったかというと・・・。
実はまだ決まっていません~!
どういうことかというと、とりあえず現時点での結果としては
1位 National(国民党)58席
2位 Labour(労働党)45席
3位 NZ First(NZファースト党)9席
4位 Green(緑の党)7席
・・・
となっているのですが、ニュージーランドでは過半数(61席以上)の議席を獲得出来なければ駄目なんですね~!
今回は今の時点で1位のNationalですら58席の確保で過半数には達していませんから、今後は3位についたNZ Firstとの連立協議になるみたいですね。
それからLabourが過半数の議席を獲得するには、NZ FirstとGreenとの3党連立が必要になります。
でもまずどの党がどういったポリシーを掲げているのか? というのが分からなければ、「なんのこっちゃ?」という話ですよね。
わたしたちはとりあえず外国人ですから、移民政策に関したところだけ取り上げると・・・。
National Party(国民党)=与党
・キウィにもっと自分の国にいてもらうようにする!
・NZに必要な技術を持つ移民たち、歓迎だよ!
・若い起業家たちのために新しいビザ作るよ! これを使って成功してね!
・移民たち、シティだけじゃなく必要とされている地域に散らばれー!
・必要以外の移民には目を光らせちゃうゾ!
こちらの政治に物凄く詳しいわけじゃないのですが、簡単に言えばこんな感じ・・・?
ちなみに今のEssential Skills Work Visaに関する法律を変えたのもこの政党ですからね。移民政策は年々厳しくなっていくばかり・・・。
いや、分かるのですよ! 分かるのです!
そりゃあ誰だって若者がどんどん自分の国を離れていってしまうのは防ぎたいですし、仕事がなければそれは止められません。だから移民にキウィの仕事を取られるのを防ぎたい! なんていうのは至極当然の考え方。
特に移民とはいえ実際のところ誰にでも出来る仕事をしているのに「マネージャー」「チーフ」などと、役職に見合わない低賃金で働いている外国人が多いのも現実ですしね・・・。
しかしもちろん外国人技術者の力というのは国にとっても力は絶大ですから、「NZのエコノミーに貢献してくれるハイスキルな人はぜひともうちに! でも大して技術がいらない仕事しか出来ないなら余所でやってちょーだい!」という感じ。
理解は出来ても外国人の自分の立場からすると、「辛い現実や・・・」と思ってしまいますね(笑)
Labour Party(労働党)=野党
・企業はリクルートの際にまずはキウィから! これ徹底的にね!
・ロースキルに含まれる職業に関連したコースを勉強している学生ビザの人たちには、働くときの制限を設けます!
・才能ある人やハイスキルの人たちにはExceptional Skills Visaっていうの作ります!
・学校を卒業していてもロースキルの資格だった場合、ジョブオファーがないとワークビザ出さないよ!
こ~んな感じの政策で、今もね、ワークビザを企業側が出す際には「まずはキウィから探したけど適当な人材が見付からなかったから、外国人だけどこの人を雇うんです!」という証明が必要なんですが、恐らくそれをもっと取り締まっていくのではないかなと。
この上記のポリシーがちゃんと導入された場合、予想では20,000~30,000人の移民に影響が出るようですね・・・。
まあ、NZ自体「移民国家」と呼ばれているぐらいなので、移民政策に関してはちょっとポリシーを変えるだけでこれだけの人数に影響が出るのはある意味当然なのかもしれません。
NZ First(NZファースト党)
・キウィキウィキウィ! とりあえずキウィ最優先で!
・必要な英語力の基準上げちゃうゾ!
・ハイスキルな移民は歓迎だけど、年間上限10,000人までとします!
・移民たちもオークランドやメジャーな都市ばかりでなく、他の街にも行ってね!
・PR資格の2年間をもうちょい長くするよ!
・・・まあ、名前の通りもしかしたら一番保守的な党かも?
ニュージーランドファースト、ですからね。
にしても、今この時点で移民がどれぐらいいるかご存知でしょうか?
約70,000人ですよ! 70,000人!
一体どれだけの移民たちに影響が出るのか・・・最早恐ろしくて考えたくもありません・・・(笑)
あと英語力の引き上げもされたらちょっと苦しい・・・なんて人も出て来るはず。
でもNZ Firstは今National Partyからのお声が掛かっていますからね~。
Nationalが1位とはいえ連立として一応は協力関係という肩書になるわけですから、移民政策に関しても何かしらのムーブを起こすかもしれません。
そうなったときは永住権獲得も厳しいなんてもんじゃなくなりそうだ (::´º◞౪◟º`::)
移民計画は覚悟の上で!
多分ですが、個人的には今後どの政党が国を治めることになったとしても移民政策が緩和されることはないような気がします。
唯一Green Partyは移民政策に関して割と協力的な姿勢を見せているのですが、たとえLabour+NZ First+Greenの3党連立協議が実現したとしてもその他2つがキウィファースト的な考えですから微妙なところ。
といってもわたしも別に政治関連の話題に詳しいわけではないのですが・・・。
自国の人たちをまずは大切にしたいという考えは当然でも、今後NZへの移住を考えている人、永住権獲得を目指している人たちにとっては当面の間、とても厳しい現実となりそうです・・・。
情報元:
NZ Herald: Election 2017 news, analysis and results - NZ Herald
NZ election as it happened: The day after the election | Newshub
Election 2017 - Party Policies - Immigration | interest.co.nz
Immigration - New Zealand Labour Party