【ワーホリ】週80時間働いて死にそうになった話【オーストラリア】
自分でも自覚している昔からの欠点…。
それは、タイムマネジメントが壊滅的に苦手なこと!!!
「大丈夫だろう」と思って予定を取り付けていったら、次第にキツキツのスケジュールになってキャパオーバー…ってこともまあよくあります。
焦り癖(?)のある私は基本的にキャパオーバーになると「え? やばい、どうしよう。え、やばい!」とわたわたしてしまうのですが、多分それでどうにもならなかったことはあまりないので、何度も同じことを繰り返してしまうのかもしれませんね。
しかしそのあまりないどうにもならなかったことが、オーストラリアでも起きたのです…。
まず、仕事探しに困った件については以前のブログでお話しましたが、私がなんとか勝ち取った仕事は2つ。
worldtravel-connext.hatenablog.com
1つはフードランナー(料理を運ぶだけの人)として平日の午前10時~午後2時。
もう1つはオールラウンダー(レジから料理提供からバリスタから何でもやる人)としてシフトで午後7時~午前12時までを週3~4日。
2つ目の方は土日は必ず入っている形だったので、まあこの時点で週休0日という記録は叩き出しているわけですが、それでも平日の勤務時間はそう長くはなく「丸1日の休みが1日もないのって疲れるなあ…」程度だったんですね。
しかしここで大事件が!!!
なんと、午前中に働いていた1つ目の仕事が突然クビになってしまったのです(!)
というのも、元々家族経営でスタッフは3人。
お母さんとお父さん、息子で成り立っているカフェだったということもあり、そもそもかなりアウェーな状態からのスタート。
寡黙なお父さんと何をやっても「これはダメ」「あれはダメ」「全部私の言うやり方でやって!!!」と口を出してくるお母さん(家族経営なので仕方ないですね…)、そしてコーヒー作ってるとき以外は休憩ばかりしている息子(でも良い人だった…)。
キャラが強過ぎて最初は大変過ぎた ( ・ω・ )
ちなみに時給はキャッシュで14ドル。
「最低時給に全然届いてないやん!」というのは置いておいて…最初は経験も知識もないですから、しょうがないかな~と思っていたのです。だから足元を見られてしまうのも仕方ない、と。フードランナーなんて特に誰にでも出来る仕事ですし。
だけど何やかんや4ヶ月ぐらいは続いたんですね。
辞めたいとは何度も思いましたけど、所詮ワーホリ、一生そこで働かなきゃいけないわけでもない!
でもね、途中から「怪しいな~」って思ってはいたんです。
ちょっと人の入り方最近少なすぎない…? って。
一応フードランナーとして働いていた私ですが、やることが無さすぎて就業中はほとんど掃除。
別に掃除をやること自体はそれも仕事の一環ということで何の文句もありませんでした。ただやっぱり私も大人ですから、計算すれば少しは売上に対して人件費(私のだけど)やその他諸費用などの支払の方が上回っているのでは? という疑問が湧いてくるわけです。
そうして「ちょっと怖いな…」と感じ始めていたある日、やっぱり言われましたね。
仕事終わり、突然のクビ宣言。
「気付いてるかもしれないけどなんか最近暇過ぎるから、明日からもう来なくていいわ!」
えええええええ!!!
明日!? 明日から!?
クビは予感してたけど今日で終わりってこと!?
こっちは生活掛かってるのに!?
まさにこんな心境です 。゚( ゚இ‸இ゚+)゚。
しかしショック過ぎて何も言うことが出来ず、っていうか多分、元々この職場があまり好きでなかったということもあって、その1週間分の給料を握らされてとぼとぼ帰るという、そんなワーホリのしょっぱい思い出 (つx・。`*)
で、私のかろうじて繋ぎ止めていたタイムマネジメント能力も、ここから壊滅的方向へと動き出します。
その理由としては、まあお金がなくなるのが怖かった!!!
実際にワーホリで仕事がない期間が長すぎて、銀行口座からお金がどんどんマイナスされていくのが本当にトラウマみたいになっていたんですね(笑)
そこで私がまず考えた選択肢が、1)新しい仕事を探す。2)2つ目の仕事の勤務時間を長くしてもらう。
このどちらかでした。
2つ目の仕事は嫌いではなかったし、他のスタッフたちと割と良い関係も築けていたのですが、ちょっと時給が…ごにょごにょ。
という感じで考え始めたわけですが、「でも1年でワーホリ終わらせるとしたらあとちょっとしかないしな~」「別にお金貯めるためにワーホリ来たわけじゃないし、一応今やってる仕事だけで家賃は払えるから最初ほど苦しくないし…」「というかせっかく海外にいるのに、仕事だけで本当にいいんか!?」とだんだん甘えのような気持ちが湧き上がってきて…。
え、なんか勿体ない!
そうだ、ファームへ行こう!!!
という謎の発想の下、急遽ファームへ飛ぶことに。
そしてファーストビザが切れる4ヶ月前というギリギリの時期に、ファームへ行くことになりました。
そして何やかんやあって(この話はまた別の機会に…)、3ヶ月後。
1つ目で働いていたカフェのマネージャーから「戻って来ん?」という温かいお言葉をいただき、時給が…という問題はクリア出来ていなかったのですが、私としてはそれより仕事がないという状況が一番避けたいものだったので、戻らせてもらうことにしました。
ちなみに時給はキャッシュで13ドル。
オージースタッフが全体的に若いということもあって、すでにスタッフを指導する側だったのにまさかの低賃金(笑)
でも働く上で私が一番重視したいのって何だかんだ人間関係だったりするので、これは本当に良かった!
唯一のアジア人でしたが、オージースタッフもフレンドリーで(というかどうやら皆さん外国人の友達自体あまりいなかったようで、見事に差別ナシで容赦のない英語を話されていた…良くも悪くも大変だった…)、他にはイタリア人やフランス語圏の国からやってきた外国人メンバーとは苦労を共に乗り越え、マネージャーたちはとっても気分屋でぶつかることもあったけれど、悪い人たちではなかった…。
多分ね、これって人によっては「何でもっと時給上げろって訴えないの?」って感じなんだと思うんですね。
まあ、実際その通りです。
オーストラリアを始めとする海外では声を上げてナンボって感じですから、訴えれば意外と意見が通ったりすることもあります。
私も何度か「せめて16ドルに…!」とは言ってみたものの、「あ~、そうだよね。うん、歳も歳だし上げてあげなきゃね。でも今忙しいからまた明日!」が数日続き…。
「でも現実問題考えると、私が思っているほど仕事出来ていないから誤魔化されるんじゃ…!?」
「これで強く訴えてクビなんてことになったらそれこそ困るしなあ…」
「というか、もうめんどい!」
という、ネガティブなのか何なのか分からない気持ち降臨。
結局最後まで時給が1ドルも上がらず終わりました(笑)
でもこれだと家賃払って終わりって感じですから、仕事は夜と休日だけにしてもらって私は平日の日中に出来る新しい仕事を探すことになります。
これは経験もそれなりに積んでいたので、ワーホリに来た当初とは違い意外とすんなり見付かりました。
時給はキャッシュで17ドル。
13ドルや14ドルでバリバリ働いてきた身としてはかなりの昇進!
シティーの中にある小さなカフェで、オーナーがいないときの第2責任者兼バリスタというポジションでした。
スタッフは他にアシスタントが1人。アシスタントも常にいるわけではなくパートタイムだったので、つまり最大たったの3人、通常2人で働くスタイルでした。
オフィスビルにあったので結構常に忙しかった…。
でも恐らくこのチョイスが間違っていたんでしょうね。
そもそも最初に面接をしたときに相手が提示してきた条件といえば、
・平日月~金の朝8時~午後3時半まで。
・たまに7時からもあるかも? 週に1回ぐらい!
ということ。
時間も入れるし時給17ドルだし、こんなに条件が良い仕事はないじゃない! と思ったのが運の尽き。
しかももう1つのずっと続けている方は場合によっては午後5時から、ということもあったりしていたので、3時半までというのは本当に魅力的だったんですね。
というのも、そっちの方はなんとトラムで1時間弱も掛かる郊外にあったから。
でもね、蓋を開けたらビックリ!
オーナーは実際には全然来ないし、来ても2~3時間で帰っちゃう。
カフェ自体は6時半オープンなので何故か私が鍵を管理し、朝6時過ぎには到着していなければならない…。
聞いてた話とちが~う!
しかも働き出して2週間でオーナーがバリへ旅行に行ってしまったので、その短期間で責任者としての仕事や常連さんの顔やオーダーを覚えなければならず、何度辞めてやると思ったことか…!
同時に前のアシスタントが辞めて新しくベトナム人の女の子が入ってきたのですが、英語があまり通じなくて指示が通らない (´;ω;`)
つらい (´;ω;`)
だから発注とか品質管理とか掃除とか、その他諸々の責任は私が負うことになるわけです。オーナーもいないわけですしね(オーナーの旦那さんが仕事に行く前にちょろっと様子見に来てくれるぐらい)。
そのときの心細さったらもう…(笑)
まあでも、最終的には良い経験でした。
責任者として仕事出来るなんて早々あるものじゃないですからね。
ただここで重要なのは、タイムマネジメントに多大なる支障が出てしまったこと!
朝6時過ぎにカフェにいなくてはならないということは、家を出るのは5時半過ぎ。遅刻若干アウト目に出たとしても6時には家を出なければ間に合いません。
それから給料の計算とかレジ閉めももちろん私の仕事だったので、3時半にお店をクローズさせてから事務作業をやっていると結局帰るのは早くて4時過ぎ。
タイミングも悪かったのだと思いますが、そのときもう1つのカフェからもかなりシフトを詰め込まれている時期で、
週5日、平日は午後5時~で土日はどちらかが午後3時~の8時間勤務、そしてもうひとつが朝9時~夜中11時半、もしくは12時半までという地獄のようなサイクルでした。
つまり私の日常は以下の通りです。
【平日】朝6時出発 → 6時半~4時過ぎ1つ目のカフェ → 2つ目のカフェに急ぐ → 5時(だがしかしちょっと遅れる)~11時半過ぎ終了 → ラストトラムに飛び乗る → 午前1時半帰宅
【休日】朝7時過ぎ(午後1時過ぎ)出発 → 9時(3時)就業開始 → 午後11時終了(土曜日は午前12時半終了) → 午前1時帰宅(土曜日:午前2時帰宅)
まあ、ざっと数えて大体80時間ぐらいかな!!
元々そこまで体も強い方ではないので、死にました。
「あ、死んだな。え、私生きてる?」とまさに生きる屍と化していました。
そんな生活を続けて2ヶ月。
もはや当時の細かい記憶はあんまりありません。
本当に仕事しかしてなかった。
で、結局キャパオーバーになり、というか体を壊し、ある日朝起きたら全く体が動かないという衝撃体験をした後、平日フルタイムで働いていた方の仕事は泣く泣く辞めることにしました。
いやあ、稼げてお金はそれなりに貯まったけど、アレ、ダメですね!
お金はあっても使う時間も暇もないっていうのはストレス!
「何のために頑張ってるんだろう…?」ってなる。
特に海外は自分で選んで住んでいるわけですから、「何故ここにいるのか」という理由付けが私としては重要だと思っています。だって理由がないなら別に日本で充分良いわけですしね。
わざわざ海外まで行っておいて、日本でも中々しないような無理ばかりしていてはダメです、ホント。
その後は何も出来ていなかった反動なのか何なのか、ゆっくりと仕事はしながらめちゃくちゃ旅行するようになりました(笑)
今回のことで得た教訓:
週休ゼロ勤務はダメ、絶対!!!
ニュージーのワーホリでは気を付けようと思います…。
人間、自分に甘いくらいの方が丁度良いのかもしれませんね…。
気楽に生きたい (´;ω;`)